弱者の流儀:Ust番組「ナンパの手帖vol4『カウンセラーという病』」ダイジェスト


Ustream番組「ナンパの手帖」の第4回をやった。

特別ゲストとしてお呼びした、國學院大学の教授であり催眠療法士でもある藤野さんの催眠誘導から始まった今回のUst。

声が心地よく、ぐいぐいとトランスに入れてもらえる感じ。仕事中デスクワークの時にこのUstを聞いていると、驚くほど仕事に集中できるので使わせてもらっている。

こんなに聞き心地のよいUst番組は他にないんじゃないだろうか。

『ナンパの手帖vol.4 ダイジェスト』

Ust界初?しょっぱなから催眠にかけられている3人。かなり入っている。

 

      しんじくんが始めてクラブでナンパをした話。

 

↑ここ、私の頭の中では完全に「ジョジョの奇妙な冒険に出てくる頭の弱い女のモブキャラ」のイメージで再生されてる。


 視聴者(20代童貞)からアドバイスを求められて:

 「童貞は先っぽを入れるまで童貞であることを告げるのを我慢して」by高石

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今回はカウンセリングとナンパ、その共通点や相違点についての話題が多かった。

「カウンセラーという病」というタイトルは、直前になんとなくつけたものだけど、カウンセリングもナンパも、病であるからこそできる事だろうな、と思う。

 

カウンセリングとナンパの共通点、それは
「自分の中にある弱さ」を活かす行為だということだ。

カウンセリングは、自分の中にある弱さを使って人と同調する部分があるし、ナンパはその弱さを武器に転化して相手の中に突っ込んでゆく。

 

私はナンパ師を見るたびに松岡正剛の「フラジャイル 弱さからの出発」という本を思い出す。

古今東西の「弱い者たち」のカタログであり、彼らを分析するために書かれた本書は、その弱さを礼賛する書でもある。

弱い、脆い、壊れ物注意の繊細さを持つ者たちほど、時おり爆発させる力は激しく、元から社会的な強さを持つものより、瞬間的な鋭さで世界に切り込んでゆく力がある、その事を本書の中で松岡正剛は繰り返し述べ、礼賛し、愛で続ける。

 

病のようにコミュニケーションのことを考えるのも、催眠の技術を追い求めるのも、自分が弱いということを認め、かつ、その弱さを隠すよりも先にしなければいけないことがある、と知っているからだ。

 

陳腐な台詞だが、自分が弱い事を知っている人は強い。

弱者であることを隠そうとする弱者は愚かだが、自分の弱さを爆発物のように扱える事を知っている弱者は強い。

茶色い尖った靴を履いて周りを威嚇している男たちの、社会的なプライドとか自意識とか他人への恐怖とかでコーティングされているのとは違う、剥き出しの裸体。

その弱さのまま、対象に突っ込んでゆく強さこそが彼らの存在価値であり、彼らを物語の生まれる身体にする。

 

催眠の技術で人を動かしたり、ナンパし続けることは、病的で愚かな行為かもしれない。

けど、予め決められた強者、強者であることに慣れ切った鈍感な強者より、自分の愚かさ、自分の狂いを知っている人間のほうが人を動かす力はあるし、何より美しい。

神話の神々が常に片輪であるように、中世のジプシーや遊女、歌舞伎役者が社会的迫害ゆえに特殊芸能を持つように、遊侠の徒が危うさから人を惹きつけるように。

弱さが人を動かす武器になる、その事を知っているというだけで、彼らには価値があるのだな、と思う。

 

ナンパ師やカウンセリングに興味がある人だけでなく、自分はひょっとしたら弱者的素質があるのではないかとひそかに思っている、普通の人たちに見てほしい番組。

 

しんじくんのブログ:Ustで「カウンセリング」について話しました

高石くんのブログ:Ustream『ナンパの手帖 “カウンセラー”という病』


Streaming live video by Ustream

 


投稿者:

miyuki.ono1228

小野美由紀(MiUKi_None)作家。1985年東京生まれ。

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