ふくしま連携復興センター」の事務局職員である

鎌田千瑛美さん(26)。(twitter:@chikky55

震災後に出身の福島に戻り、復興支援に尽力する傍らで、
peach heart」という団体で福島の若い女性たちを
支援する活動も行なっている。

福島に戻り、故郷のために活動すると決めた鎌田さんが、
実際に今の福島で暮らし、感じていることをお聞きした
インタビューレポート、後編です。

 

前編はこちら)

4.今起きていることを知って、

現実とちゃんと向き合える人が、魅力的な女性だと思う。

 

—鎌田さんは『peach heart』という団体で、

福島の女性たちを支援する活動もしていますよね。

 

はい。今、福島の子どもたちや、妊婦さんには

たくさんの支援を頂いていますが、

1か月後に妊婦になるかもしれない、

将来子どもを産み育てる可能性がある、

若い女性たちへの支援はほとんどありませんでした。

子どもを産むことへの放射能の影響に不安をもつ子や、

「地元のために何か貢献したい」という子たちの話を聞いて、

本音で話せる場が必要だなという想いで、活動を始めました。

例えば、福島では今、

マスクをつけるということが特別な事のような空気がある。

だから、女性が気張らないで自然にマスクをしたくなるように、

おしゃれなマスクを手作りで製作・販売したり、

放射能について女性が自然に本音で話し合えるよう、

ピラティス講座や料理教室など、

コンテンツを上手く組み合わせた場を設けたりしています。

 

女子力をアップしつつ、楽しみながら、

放射能に対する食品知識などを気軽に学べるイベントを開催したり。

 

 −直接的には無理でも、ワンクッション置けば、

話しやすい場所を作ることはできるんですね。

 

今、福島に生きる若い女性、

未来の命をはぐくむ世代をどうにかしてゆきたい。

 

また、若い子の中では、放射能への意識が薄れてきている

雰囲気もあって、こちらも危機感を感じる。

「放射能」が福島にあり続ける限り、

目を背けて避けては通れない現実があると思う。

そこに目を向けず、蓋をしてしまっては、今までと何も変わらないのでは。

 

正しい知識を身につけ、

正しく怖がることが出来る女性を増やしたい。

若い女性が、放射能や今後の福島について

「私はこう思う」

って、きちんと表明できる環境を作りたい。

 

必要以上に怖がらずに、内部被曝や

放射線の妊娠・出産への影響について

妊娠前からちゃんと知っていれば、

気をつけることもできる。

 

福島の女性たちが、

「福島で子どもを産み、育てられるのだろうか。」と

漠然と不安に生きるのではなく、

今から出来ることはもっとあるのでは?

と思っています。

 

これからよい福島をつくってゆくためには、

特にこれから子どもを産み育てる若い女性たちが

現実から目をそむけずに自分なりに調べたり、

自分の頭でしっかり考えて判断して、

行動できるようになることが必要。

 

たまたま今回、福島が放射能という問題と

向き合わなければならなくなっただけで、

それ以外にもたくさんの問題はあるでしょう?

 

今起きていることを知って、

現実とちゃんと向き合える人が、

魅力的な女性だと思う。

私はそういう女性を一人でも増やしてゆきたい。」

(5へ)


紹介 author-img 著者

小野美由紀(MiUKi_None)作家。1985年東京生まれ。

コメント (9)

  • 返信

    2012年5月27日

    “今起きていることを知って、現実とちゃんと向き合える人が、魅力的な女性だと思う。” 鎌田千瑛美さん(ふくしま連携復興センター) http://t.co/3lxouybO via @MiUKi_None

  • 返信

    2012年5月27日

    いまのふくしま① http://t.co/RzcfYVRw 私も同じく悩んでいる一人。いろんな葛藤の中で過ごしている。この活動は、支えになると思う。

  • 返信

    2012年5月27日

    震災後故郷の福島に戻り活動するチッキー。20代独身女性の今を語っています・・・いまのふくしま① 「それでも、この土地で生きてゆく」鎌田千瑛美さん(ふくしま連携復興センター)後編 | None. http://t.co/QkAIUdtG @MiUKi_Noneさんから

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    2012年5月27日

    このページの言葉は多くの人に読んでもらいたいです/いまのふくしま① 「それでも、この土地で生きてゆく」鎌田千瑛美さん(ふくしま連携復興センター)後編 | None. | Page 2 http://t.co/Q7DRq2pP @MiUKi_Noneさんから

  • 返信

    2012年5月27日

    鎌田千瑛美:私が目指したい『復興』は、“福島で、家族が普通に笑っておでかけできるようになること”RT@MiUKi_None @chikky55さん曰く後編のほうをぜひ読んで欲しいそうです。福島に住んでいるからこそのメッセージが詰まってます。http://t.co/0sBmfSwh

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    2012年5月28日

    たとえば、福島では今、 マスクをつけるということが特別な事のような空気がある。 / “いまのふくしま① 「それでも、この土地で生きてゆく」鎌田千瑛美さん(ふくしま連携復興センター)後編 | None.” http://t.co/Dy0PVlzE

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    2012年5月28日

    ありがとうございます!中之作プロジェクト、MUSUBUの宮本さんからお聞きして、とても気になる活動です!@harufactory いまのふくしま① http://t.co/orYdCvF7 私も同じく悩んでいる一人。いろんな葛藤の中で過ごしている。この活動は、支えになると思う

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    2012年5月30日

    @retz @chikky55 先日の記事、269いいね!されてる。鎌田さんすごいですね。ちなみに後編http://t.co/t9jvomaMも公開していますが、こちらのほうがより鎌田さんらしく、生生しいのにあまり読まれていなくて残念。。

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    2012年5月31日

    @MiUKi_None ちゃん、どうもありがとう!@retz 先日の記事、269いいね!されてる。鎌田さんすごいですね。ちなみに後編http://t.co/orYdCvF7も公開していますが、こちらのほうがより鎌田さんらしく、生生しいのにあまり読まれていなくて残念。。

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