その当時から知っていた人には「そんなこととっくに知ってたよ」と思われるかもしれないけど。

ひっさびさにネットで感動したので、シェア。

ウェブマガジン「PingMag」。

コンセプトも「東京初、デザイン&ものづくりマガジン」と明快。

編集長は外国の方で、トム・ヴィンセントさん

(参考:colocalのトム・ヴィンセントインタビュー)。

いま見てもデザインが古臭くないこのWEBマガジン、

実は、2008年に廃刊している。

なので、載っているのはそれ以前の内容。

twitterも、facebookのいいね!ボタンも、

当然、ついていない。

これが、

めっっっちゃくちゃ、面白い!!

取り上げられているテーマやモノ、人はもちろん、

時間をかけて取材され、

きっちりと編集者に手を入れられているだろうインタビュー記事も、

4年という時間がもたらす古くささ、時代遅れ感を

まるで感じさせない。

 

ひとつひとつのトピックが全部面白くて、

お皿を舐めるように全部のページを熟読してしまった。

 

特にお気に入りなのはこの記事

http://pingmag.jp/J/2008/12/10/masato-seto/

(ビンラン売りは今も、変わらない姿で

台湾の街に軒を連ねているのだろうか?)

 

あとこの記事

http://pingmag.jp/J/2008/12/04/aokiryota/

 

2008年と言えば、リーマンショックすらも訪れていない、

まだ日本がいくばくか元気な頃で、

今でこそ「いなか」とか「地方活性」とか言っているけど、

この当時そんなことを真剣に言っている人はまだ、

そんなに多くはなかったはずだ。

 

そう。

このウェブマガジンは、

全体を通して、「真剣」なのだ。

日本のデザインとものづくりに秘められた可能性、すばらしさを、

目に見えるものとして

WEB上で表現しようということ。

その全部が、

超、ド真剣。

 

ヴィンセントさんは、今も日本の良いものを

海外に販売するサイトをやっているので、よっぽど好きなのだろう。

そう、その「よっぽど好き」が、

つくり手の熱意が、

画面からむんむんに伝わってくるウェブマガジンを、

正直わたしはあんまり見たことがない。

 

ウェブマガジンって今でこそ普及したけど、

数が増えたから質が良くなったかというとそうじゃない。

コピペ記事はザラだし、

海外ニュースを翻訳したものを単純に掲載したり、

30秒で読める記事を寄せ集めたもの=WEBマガジン、

みたいなくくりが浸透している感がある。

 

でもPingMagを読むと、ウェブマガジンでも、

紙という手触りがなくとも、

「おおお」という感情の波が幾多も寄せてくるような、

そんな媒体を創ることができるんだ、

こんなにも読者の心を動かす記事は書けるんだ。

と、ぐっときてしまう。

 

なんか、廃墟に来たら、

ものすごいオーラを放つ

すばらしい芸術作品があった、みたいな感じ。

 

たぶんすごく早すぎたんだと思う。

今なら、きっと、こんな良質なサイト、

ほうって置かれないだろう。
これを創った人たちは、

今も、ウェブマガジン業界で働いているのかな?

 

つくり手として、つくり手に会ってみたい。

 

4年前にもうウェブマガジンを参照していた人にとっては

今さら話題にするの?という感じかもしれないし、

当時どれだけ有名だったかも知らないのだけど、

4年前といえばミクシィと2ちゃんぐらいしか見ておらず、

ウェブリテラシーの低かった私なので、

なんだかすごく嬉しかったのだ。

WEBだって紙に勝てるんだ、

ということが。

 

今のウェブマガジンに関わる人たちに、

ぜひ見て欲しいと思って、シェアします。

 

 

 


紹介 author-img 著者

小野美由紀(MiUKi_None)作家。1985年東京生まれ。

コメント (10)

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    2012年3月14日

    廃墟で熱を放つもの:早すぎたWEBマガジン「PingMag」 | None. http://t.co/Or9UTkzj

  • 返信

    2012年3月14日

    PingMagがいろいろ言われだしてた時(一部の人だが)あんまPINとこなかった。当時意識的にWEBと離れすぎていたのだ。おはようございますー! 廃墟で熱を放つもの:早すぎたWEBマガジン「PingMag」 | None. http://t.co/jhA4DvuZ

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    2012年3月22日

    廃墟で熱を放つもの:早すぎたWEBマガジン「PingMag」 | None. http://t.co/Gjy65WIb

  • 返信

    2012年3月29日

    2008年廃刊、早すぎた「デザインとものづくり」のWEBマガジン「PingMag」 | None. » http://t.co/ZlYZuvIP

  • 返信

    2012年5月12日

    どうもありがとうございます!色々あってpingmagを廃刊しましたが、おかげで色々思い出して。号泣!

    トム

    • 返信

      2012年5月16日

      きゃっ。トムさん本人からコメントが。ありがとうございます!一度ぜひお会いしてみたいです・・・。

  • 返信

    2012年5月16日

    トム・ヴィンセントさん本人からコメントあった!うれしい。^^はーそれにしても、好きすぎてやばい。>2008年廃刊、早すぎた「デザインとものづくり」のWEBマガジン「PingMag」 | None. http://t.co/YI6OERD8 @MiUKi_Noneさんから

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    2012年9月3日

    随分前の記事見て下さり有難うございます。そう、今見ても、きゅんきゅんしますよね。RT @fugashi: PingMagマジで復活して欲しいです。 / 廃墟で熱を放つもの:早すぎた「デザインとものづくり」のWEBマガジンPingMag http://t.co/YI6K7htY

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    2012年9月27日

    久し振りにpingmagを開こうと検索したら…でてきたのが小野さんのブログwもう見れないのかあの記事たちは… / 2008年廃刊、早すぎた「デザインとものづくり」のWEBマガジン「PingMag」 | None. http://t.co/7MuH7Ur8 @MiUKi_None

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    2012年12月13日

    あのサイト、私も大好きでした。

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