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いまのいままで忘れていた

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いまのいままで忘れていた
わたしのあたまの中が
でっかい演芸場であることを
 
わたしがのぞめば
馬はオレンジの炎を吐き
うさぎは尾を振り正確に時を刻んでほっぷする
正しい位置に配列した7匹のきじが
みかづきいろの声でぽぉんと鳴いて
その時あらゆる貝殻は
その二枚の手のひらで
涙の粒を受けとめる
夜の帳が
2枚の扉に幕を下ろし
 
7つの紅い火が灯り
記憶は未来と出会い
新しい天体が生まれる
 
はじまり はじまり
 
なぜ、しらないの
 
わたしの頭の中は
一角獣の沈む海
金の鯨のかける空
水と風のあいだのぶっしつ
 
なぜ、しらないの
 
あなたの頭の中には
海に通じる階段があることを
白い砂まじりの風が
びいだまいろのしぶきを巻き上げやってくる
草原へと開く扉があることを
 
そこでは世界は逆さまに見えるでしょう
 
そこでは透明な太陽が
見たことのない光の曲がり角を作るでしょう
星の軌道は涙より早く
悲しみの記憶をかけ抜け
新しい地平にたどり着くでしょう
 
どこかで絶えず巻き上がる憎しみの竜巻も
あなたの天蓋(うち)には届かない
 
わたしの頭の中は
海と空とが交わるところ
ダイヤモンドの砂嵐
夜と朝とが出会う浜
 
なぜ、しらないの
 
 
 
 
 
 
 
 
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