今日、なんとなく銀座三越に行ったら、懐かしの「遊☆戯☆王」の高橋和希先生と、どこぞの彫刻家さんがコラボレーション展をやっているとのお知らせが貼ってあった。 高校生の時に和希絵にどハマりしてブルーアイズホワイトドラゴンのカードとか持ってた(←ここ笑うとこ)自分(一番好きだったのはもちろん海馬社長。ドン☆)としてはぜひ見なくてはと思い展示会場に走ったのだけど、そこで展示されていた、薬師寺一彦さんの作品が素晴らしく、なぜか、見ていて泣きそうになった。
海や水を象徴した、透明なガラスの作品の中に、石が踊る。すくすくと育つ花や葉のように、鉱石が萌えている。アクリルやガラスが、内側から言葉を発している。
物体が言葉を持つ、ということがあるのだ、と初めて知った。
薬師寺さんは、彫刻を通した、海の言葉、水の言葉の代弁者なのだ。
28歳から独学で彫刻をはじめた、とプロフィールにはあるけれど、薬師寺さんは、きっと海から受け取ったのだと思う。どうしても伝えなければいけない言葉を。それを表現するには、物体じゃなきゃいけなかったのだ。きっと。
昨日の代々木忠さんとのトークイベントでも、「肉体から思わず出た言葉は強い」という話が出た。
形あるものから発せられた言葉は強いのだ。正しいかどうか、間違っているかどうかは関係ない。
頭でっかちな妄想者が紡ぎ出した、リクツの言葉、ひ弱でか細い言葉には太刀打ちできない強さが、肉体や物質から滑り出て来た言葉にはある。
そういう言葉を、私は監督から引き出したかった。
イベントの事前の申し込み者は、6:4の割合で女性が多かった。なので、女性に受ける内容にしようと思っていろいろ準備をしていた。女性にはリクツは通用しない。このイベントではいかにリクツを捨てて、見ている観客のライヴの感情と、監督の生の言葉を引き出せるか、それが勝負だと思っていたので、事前に色々な装置を用意したけど、結局私の引き出したかった状態は、アタマで用意した仕掛けでは達成されず、最後にとある観客の方から発せられた、同じく肉体からの言葉が起爆剤になって、ぱちんとはじけるようにして達成された。私が見せたかったものは見せられた、だけど、違う方法でも、達成できたかもしれない。そこが今回の反省点だ。まぁ、イベント自体はこれからもどんどんやっていくから、色んなやり方を試してゆこうと思う。
それはさておき、昨日の代々木忠さんのイベントをやってみて感じた事と、今日の薬師寺一彦さんの彫刻から感じた事は、奇しくも同じだった。
昨日今日で、本のための文章の書き方が、変わったのを感じた。
これからすることは、肉体から生まれる言葉を探しに行く旅なんだ、と思う。
身体のもっと奥深くから、光の速さではじけ出る言葉を、捕まえる。
やり方は知っている。子どものころに、ずっとやっていたことだから。
2014年6月30日
美由紀さん おはようございます。昨日はイベント楽しかったです。最初 なんでこんな混み混みした場所なの?暑い!!なんて文句言ってましたが、あの空間が絶妙でした!最後は本当に一体にみんなが一つになっちゃった感じがしました。
また、トークイベント参加します。よよチューもそうだけど、小野美由紀さんのファンになりました。
肉体から発っせられる言葉楽しみにしています。
うひょーーーーーー✳︎